暇つぶしには丁度いい

女子高生の趣味とか日常

凛堂薫 感想

実は私、カヌス→イグニス→凛堂→イル→ミシェル"ル"ゥ"ゥ"ゥ"ヒックツライヨォの順に攻略したんですけどうっかりブログの順番間違えちゃいましたね。別にくーちゃん(進化後)怖すぎて記憶から抹消した訳じゃないですよHAHAHA

(まじでくーちゃん怖くてしばらくアンシャンテのジャンルサイコホラーノベルゲームかと錯覚した)

というわけで!凛堂さんルートいってみよー

 

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凛堂

自撮り送り付ける凛堂さんかわいい

御門さんがこのシナリオを引っ掻き回すんだろうな…だる…だってきっとあれでしょ?異世界のせいで彼女がぬいぐるみみたいになっちゃったんだよね??彼女ってくーちゃんだよね??伏線ばればれなんだよこんちくしょういやこれバレるようにやってるのか

怖い怖い怖い怖い彼女紹介される怖い怖い怖い怖い怖い怖いいやあああ

ひいあまりサスペンスはないや良かったうんいやー愛があってよかったうん。

去年??????彼女を失ったのは最近なのなんなのこわいえっ腕食わせてんの訳分からねえこえええええ幸せってなに。

は?????妹?????は?

 


1章の感想を読んでいるとラスト10分が特徴的過ぎるあまり肝心の恋愛について何も進展が無かったかのような印象を受けますね。安心してください!そんなことありません!

茶店で始まる第1章では、草庵が凛堂に琴音ちゃんの話と彼女についてお願いをする所から始まります。ここで何を言ったのかはあとでのお楽しみなのでしょう、楽しみです。

天崎島での事件のせいで仕事に勤しむ凛堂さんと毎日写真を送り合うのもなかなか可愛いです。さらにさ!凛堂さんのことを知りたがったり、心配したり、モテているか気にしたり、私服のかっこよさを他の常連に力説したりと無意識のうちに彼のことが気になっているのが読んでいる側にはばればれなのです。かわいい。そして凛堂さんも満更でもなさそうなのがまた…私服は若作り若作り言われているしまあ実際田舎のヤンキーおじさんにしか見えないけど田舎の東北出身の琴音ちゃんからしたらイケイケなのかもしれない。というかだったら琴音ちゃんもっと好きになっちゃう。買い物をする帝君を見ていつか誰かから本気で愛されたり、真剣にプレゼントを選んでもらいたいと思わず口に出しちゃう琴音ちゃんにりんごジュースあげるのもさ…完全に妹みたいな扱いされているのがまたかわいいそれでもしょっちゅう口説いているしやっぱ気はあるんだよね??恋愛対象じゃないとか言われたらクソ凹むわ

まあ御門さんのかのじょ今は人外なんだけどね!もともと人間で凛堂さんの妹だったんだけどね!重すぎてうける!!みかどのかのじょがぬいぐるみなのは何となく察せたけどまさかそれが凜堂の問題とのセットとは流石に思わなかったし、、、年齢も合わなくない?凛堂42で彼女さん30くらいってこと?みかどさんは29??わけわかめ。なんか若いのってもしや?あれ?もうよくわかりませんし怖いですね。

 


第二章

いや自業自得やん…それ凛堂さんのせいじゃないよ。自分を責めてしまう以外に気持ちの処理が出来ないのもわかる。あーしんどいかわいそうむり。これ望み薄なんだね、きっと雫さんはずっとこのままで、凛堂さんも御門くんもくーちゃんとして雫さんを生かすんだ…それでもこれも共存のあり方なのかもしれない。言葉は通じなくても、感情は分からなくても、彼女がどんな形であれ生きているだけで御門さんは幸せなんだよ。そこにあるのは間違いなく愛なんだ…しんど

ミシェルは人外と人間の差はあまりない、でも凛堂さんはあまりある、っていう対比が良い。似たもの同士の2人でも認識には大きな違いがあって、どちらの言い分も理解できるからこそこのゲームは一筋縄ではいかない。琴音ちゃんも二人の考えを知って迷うんだけど、最終的には自分とアンシャンテこそが答えだと、人間と人外は本質的な所では同じで、互いが悲劇を生み出すだけじゃないという。この時の凛堂さんも大人で、琴音ちゃんの考えを受け入れはするけど認めはしないんだよね。それは私としては全く問題ないというかむしろベストアンサーだよね。妹さんのことを忘れるなんて無理だし、かといって頭ごなしに反対されても嫌だったからこうして一人の大人として琴音ちゃんを受け入れ、自分の考えは大事にして、彼女のために生かそうとする姿勢はとても好感が持てました。今までの二人とは違って彼の後悔は、苦しみは過去にあるからわりかしさっぱりしてる…?

それにしてもさ!急に琴音ちゃんに俺のこと好きか嫌いだったらどっち?とか一番好き?とか顔近づけたりとかとても素敵…恋愛対象として見られなかったらどうしようとか思ってたけどその心配はないね。きっと落とせた絶対落とせたさすが琴音ちゃん。というか口説き方がこう、逃げ道を作らない感じがとても大人だし自分ははぐらかすのがずるいですね。これで騙されてたとかだったら(某マフィアみたいに)凹むわ。怖くなってきた。

姿が変わっても愛し続ける、周りの偏見なんて気にしない、そんな御門さんはとても素敵に思えたのだけどまだ二章やん…こわ…

生きてさえいてくれれば良いって言うけれど彼女を人間に戻すために七年間も研究してたって位だから全然諦めていないんだね…助手くんはなんなの心配変に引っ掻き回すなよ!絶対だぞ!どんなに時間がかかっても、どんなに大変でも諦めなければ絶対に報われるから御門くんには頑張ってほしい。なんたって彼のいる世界は愛する人の為に頑張る人にならどんな奇跡も起きるオトメイトの世界なんだからね!

何を大切に思うか、誰を大切に思うかは個人の自由

狩谷くんが作ったアイス食べたい

 


3章

りんどーさん大人でかっこよくてつらい。琴音ちゃんがからかわれて怒るのも可愛い。というか料理上手でタワマンの上の階に住んでて国家公務員って攻略対称のなかじゃ1番ハイスペックじゃないですか、、いちいちデートとか言うのも、彼女だと思われて否定しないのもずるいよお

でも最後に琴音ちゃんが出し抜いて彼女になりたいって言ったらどうしますか?って言うのが最高によかった。そして心の中で叫ぶのも可愛かった。

部屋に生活感がないのも、趣味の話をしないのも全部雫さんが人外になってからで、彼の時間は7年前から止まったままなのもしんどいけど、琴音ちゃんと一緒に自分の幸せを見つけてもらいたいです。そんで早く二人はくっつけ。お互い絶対好き同士なのにもどかしい。

おうちデート二回目にしてまた良い雰囲気をぶち壊される二人。そして御門彰のせいで凛堂さんは呪詛にかかって死にかけに。咽び泣く私。決断に苦しむ琴音ちゃん。見過ごせば死ぬ、生かせば彼の今までが全て否定されるという究極の決断。それでも『私』たる淡木琴音は彼を生かす道を選択する他ないのです。彼を愛しているから。彼を生かしたいから。彼と幸せになりたいから。人間としてとか、人外とか関係なく琴音ちゃんは凛堂香と幸せになりたかったからどんなに彼に憎まれようと、恨まれようと、彼が苦しもうが構いません。それが自分の身勝手なエゴだと知って尚、彼を生かす道を選択するのでした。

私があなたを受け入れてあげる。そういって琴音ちゃんからする初めてのキスはどうしようもなく苦しい、心の痛むものでありながら究極の愛を体現しているように思えます。

はいーしんどーい!はいはいはい!しんど!

2回目デート前から最中にかけて琴音ちゃんのせわしない心の叫びやどきどきが可愛くてニヤニヤしていたのも束の間、気づいたら瀕死の凜堂さんの命を救うか人間としての彼を守るかという重すぎる決断を任されていました。御門はさ、最愛の彼女を生かすために彼女を人形していて、その事を否定しなかった琴音ちゃんならきっと友人の凛堂を殺さないでくれると思ったんだろうね。汚い奴だよまったくもう。そもそも何故に凛堂に呪詛かけたん?もういいや。つらいししんどいし深く考えたくないので。

 


最終章

雫さんきもい。彰くんかわいそう。

最初私は凛堂さんの人生を否定したくなかったし、奪いたくもなかったから飲ませないっていう選択をしたんだけどそれだとbad直行だったのね。それもそのはず、それは私の意思であって淡木琴音の意思ではないからなんだよ。淡木琴音は凛堂さんが嫌がるのを、悲しむのを分かっていて彼を生かしたのです。御門が雫を生かしたのと同じように。そうして半分人外になった凛堂さんですが、引きがいいのか人外ズの中で一番かっこいい感じの人外になりましたとさ。普通にキャラデザ的には屈指のクオリティだしめっちゃ人外してる。エロかっこいいし知能はそのままだし。それでも素直に喜べるはずもなく、琴音ちゃんは罪悪感にやられるわ凛堂さんは影で苦しむわで見てられん。最後はもどりますよね?今のはサービスショットですよね?(そうだと言ってくれ)(ほとんど諦めてる)

そんな中、琴音ちゃんは凛堂さんの本音を知って尚彼をデートに誘い、今までと同じようにデートも出来ると証明しようとして失敗します。やはり人外と人間は違う。彼の人生を奪った自分に彼を励ます権利なんてない。ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい。…このゲームこんなのだとは思わなかったんだけど…

それでも琴音ちゃんは私はあなたが何であろうとどこにいようと好きですと告白するのです。そして凛堂さんは人外と人間にそう違いはない。僕は今でも琴音ちゃんのことが好きだよ。この気持ちは人外になっても変わらなかったと返します。

素敵ですね。性別を超えた愛。人種を超えた愛。世代を超えた愛。そして、種族を超えた愛。愛というのは障害が大きければ大きいほど、違いが大きければ大きいほど美しく、かけがえの無いもののように感じられます。

ところで、普通の幸せってなんでしょうね。このルートで繰り返し語られる幸せっていうのは、きっと好きな人と恋愛して、結婚するという意味での幸せなのでしょう。現代日本を生きる人間にとって最も身近な幸せです。琴音ちゃんの幸せは自分の居場所で生きる事で、凛堂さんの幸せは妹と妹の彼氏と仲良く暮らす事でした。そしてそれを失って自分の幸せを諦めていた頃に琴音ちゃんと出会い、二人で幸せを探そう、なんて思うようになりましたが、優しくていつも自分のことは後回しの凛堂さんのささやかな願いはまたもやすぐ壊されました。

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凛堂さんコンプです!いえーいぱちぱち

ただただ御門さんと雫さんが可愛そうなお話だった。人外より余程に人の道から外れた人間によって雫さんを奪われ、彼女を取り戻そうと自分の命を削り、真実を知るや否や彼女に人を食わせて雫さんを取り戻そうとした御門さん。人外の彼女を愛せなかった自分を責めていたけれど、反応もなくて死んだように生きているのじゃ悲しくて辛いよ。それは凛堂さんと琴音ちゃんを比較するまでも無いと思うのです。でも御門さんは優しいから、自分を何としてでも責めて、軽蔑して、それでも雫さんを取り戻そうとしないとやってられなかったのでしょう。この二人がかわいそうで、切なくて、苦しくて心が終始持っていかれた。

とはいえ最後に凛堂さんが勇気を出して分からない未来を不安に思うのをやめて、希望を信じてくれたのはよかった。人外と人間でも幸せになれる、そう思わせてくれるお話でした。結婚して、家庭を持つ、「普通」ではなくても、人と人ならざるものが手を取り合いながら歩み合い、支え合う「普通」も同じくらい素敵なのです。他のルートでは扱っていない、それでいてこのゲームにおいてとても大事なことを掘り下げてくれて良かった。

 

こうしてルート毎の感想を見ていると全部に共通するもの、それぞれで独立しているものが見えますね。人外との恋をテーマにするだけあって、違いをどう乗り越えるか、がネックにあります。そしてやっぱり凛堂さんがあの姿のまま終わる、ラストのスチルに関しては人外サイドで写る、というのがこのゲームのコンセプトを徹底していて一ジョーDには脱帽です。いやほんとすごい、、

 

次はラスト、ミシェルルートです。