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女子高生の趣味とか日常

オランピアソワレ 璃空 感想

一人目は名前変換がめんどくさい!璃空君です

最初見たときはう〇プリの聖川〇斗じゃん…とか思った不届き者は私です。だって青いしお坊ちゃんカットだしむっつり(重要)じゃん…ですが!よく見たら後ろ髪が長いんですね、軍服だと三つ編み、私服だとポニテで結構凝っていて好きです。毎朝自分で編んでるの想像するだけで顔が緩みますね。

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がっつりネタバレするので未プレイの方はご注意ください~

共通では一時間くらい遊んで初めて顔を出し、しかも第一印象は最悪!公衆の面前で玄葉にディスられるという辛辣な扱いを受けていますが、”良い奴”なのが隠しきれていないんですよね…なんだかんだ心配してくれるし。しかも彼の真実を知った後だと共通で色層上位の人間と結婚するように、って注意された時の言葉が重い。

個別入ってからも優しさの片鱗を見せつつ口酸っぱく「黄泉へ行くな!」と注意してきます。彼は軍人だし、オランピアは大事なたった一人の「白」だししょうがないのですが。

オランピアから璃空への心象はあまりよくないし、璃空は彼女と結婚する気は全くないのでこれ攻略できるの…?と心配になったところでオランピアは「青」の舞手を見て、すっかりその人の正体が気になってしまいます。同じ舞手として凄く尊敬し、何なら指導してもらいたい!と思うほどです。それでその舞手の正体が璃空だと分かるまでもよかったですね。皆知っているのに言わないで、オランピアオランピアで本人の前で褒めちぎって。

途中でめっちゃ酷いこと言われたりするのですがその時の朱砂の謎の励ましに免じて許してやります。私優しいので。

その後は稽古という名のお家デートで距離を縮めたり、友達って言われて傷ついたり両片思いですれ違いまくったり、舅みたいな人にいびられたりするのですが、二人は惹かれあっていくのです。

とはいっても璃空は次の「青」の長として30まで結婚はダメ、結婚するにしても同じ色の相手じゃないといけない、とのことでちっとも上手くいく未来が見えない。ここで璃空に突き放されてオランピアは悲しみます。好きなのに結ばれない、告白してもいないのに失恋、しかも初恋。オランピアって最初から恋に恋してる、って感じで誰かに大切に想われ、自分も大切に想いたいと切実に願っていたので同情しました。

そんな中、怪しい馬車に乗って拉致されそうになったのを璃空に救ってもらい、お話は一気に加速!璃空が(いい意味で)吹っ切れて、見ていて爽快です。

人相手に抜を使ってしまった贖いとして自分から色紋を外して黄泉に下ると伊紗那天で言い切ります。そしてオランピアを狙った人間を自ら捕まえる、と。ついでにオランピアのことが好きだと告白しちゃいます。唐突な気もしますが今までの煮え切らない態度とは180度違うので成長を感じました。(謎目線)

こうして自分から黄泉に行ったことで璃空の株は急上昇、紫禁城の一番いい部屋を縁にもらい、何やらコソコソしながら黄泉で暮らすようになります。そんな中でやっと!オランピアとキスをしたり、自分について話してくれるようになりました。マジで長かった。正直それまで縁とか玄葉とか朱砂の優しさに癒されてはもうこの人たちでいいじゃん…とか思っていた身としては大歓喜ですね。

黄泉の人間を蔑み、色層の選民意識にこだわりまくっていた璃空は島で最も重い罪、「ハズシ」の子だったのです。うわ~~そう来たか!!!って感じですね。お前は次の長だぞ、と言われて育つだけでもプレッシャーは半端ないはずなのに、本当はどこの誰かも知らない人の子供で、色が奇麗だから拾われた。なんて10歳で知ったら自分を取り巻く世界がひっくり変えると思うのです。優秀じゃないと「青」じゃないと思われて黄泉に連れていかれるかもしれない。そんな不安は彼をいつも苛んでいて、どこかおかしい階級制度にも反発をしないで生きていたのでしょう。

という風に色々明らかになったところで誘拐犯も分かり、追い込む準備も出来た璃空はオランピアとともにコトワリへ。朱砂にうだうだ言って協力を頼むと「水臭い!」と一蹴。男の友情って尊い…璃空も朱砂も昔から仲良しだそうで、二人の関係が見えて結構好きなシーンです。璃空は朱砂には自分の出生について話しているそうで、それでも友達で居続けてくれた朱砂を本当に慕っているのだろうなあ。

気持ちあっさりなのは否めませんが、最後に真犯人の舅っぽい人を捕まえて事件は解決します!意外性はあまりなかったですね。怪しい格好しているし。育ての親をこんな形で捕まえるのは不憫だとは思うけど、珠羅大姉と真犯人の彼のついてのエピソードをもっとください…ハズシにやけに否定的なのも自分だって叶わない恋をしているのに…みたいな気持ちがあるからでしょう!?そこを!!もっと!!くれ!!

というのがざっくりとしたあらすじで、お話の中ではちょいちょい天供島の不思議とか黄色い双子についてとか小さなプロットがいくつかあるのです。個人的には白鼠とイロハバナのお話が好きです。これはほかのルートでも大事なお話なのですが、「白」のお婿さんは仲人として白鼠、選ばれた証としてイロハバナが与えられるのがしきたりだそうで。こういう設定大好きなんですよね。運命大好きマンなので魂の半身とかいう言葉にもときめきますし。

ところで、限定版のカバー絵で璃空が握っているイロハバナと手紙、手紙は一つ目のバッドエンドのものでしょうか。普通に考えるとそれだと思うのですがなんだか不穏で納得がいかないというか…それともオランピアが配達する手紙?でも璃空だけ持っているのも…うーん。

バッドエンドといえば、死刑執行人になるエンドはトゥルー見てからだと結構来ますね。あんなに恐ろしい声を聴いたことがない、って言い切るほどトラウマになっていたみたいなので。持っている力で人を殺めた贖いとして彼自身が望んだ、っていうのも真面目ゆえに自分を追い込んでしまう危うさが…つらい。

璃空が波にさらわれてオランピアは誰も愛せなくなり、世界の終わりを待つ方のバッドエンドは悲しいけど好きです。ずっと苦手意識を持っていたのに大事な人を失った同士だからこそ、珠羅大姉と理解しあえるのもなんだか切ない。どこかオランピアに冷たかったのも自分は手に入れられなかった幸せを得る権利をオランピアが持っていたからなのだろうし。この人に随分肩入れしてしまう。スチルは本当にきれいで、光が差し込んでいるのに昏くて、胸が締め付けられました。

恋愛面としてはお互い初心で長い両片思い期間があったものの、璃空が吹っ切れてからは結構トントン行きました。最後は交配できてよかったね!

二人ともとても自尊心が低くて、こんな私(俺)なんか…みたいなのが根底にあるんです。オランピアは人を簡単に傷つけ、殺してしまう恐ろしい力に稀少で畏れられる「白」という身分が他者からの好意に鈍感にさせ、愛される自信を無くしていて。璃空は罪深い生まれの自分なんかが、に加えて謙虚すぎるがゆえに自分のことを意気地なしだとか思っているみたいで。だから二人とも褒められるのに弱いんですね。オランピアは自分を独りにする白い髪を、璃空は自分が全うすべき役割である鎮魂の舞を褒められたのがきっかけの一つかな、とは思います。お互いチョロいからすんなり恋に落ちた気もしなくもないです。

それにしても今作、ニルアドの製作陣なのでまあエロかったです。璃空は童貞なので縁とかどうなるんでしょうかね。初めてキスした後も外でやりそうになったのも読んでいて焦りました。さすがに外で初めてはレベルが高すぎる。杞憂でした。このあたりの「10年も待てない。」が最高なんです…この男、他人の前ではオランピア、もとい白夜のことを好きだとか言うのに肝心の本人の前ではちっとも言わない。それでもやもやしているときに自分の望みをはっきり言ってくれたらうれしいよね。白夜も嬉しそうで幸せでした。

実際に一線を越えるのは縁とカメリアにお膳立てしてもらって白夜に押し倒されてからなんですけどね。この意気地なしが!!末永く幸せになれよ!!終わった後に髪を梳くのが二人とも美人過ぎて素敵だった…恋人にしてもらいたいことランキング(日常編)第五位には入る”髪を梳く”…あ、四位は僅差で”ドライヤーで髪を乾かす”です。触れ合う時間が長いのとシャンプーの香りがするのがポイントですね。

 

終盤の文章の熱量に我ながら引きますが、感想はひとまず終わりです。今朝終わった時貞の感想も近いうちに上げたいところです。ほんとよかった…時貞は私の性癖ドストライクだったので熱量がすごいことになる予感がします。

ではまた~