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ミシェル・アレックス 感想

全乙女ゲーマーの涙腺を壊した男、ミシェル・アレックス。

彼のルートクリア後はドラクエ関連のものを見ただけで泣き、コーヒーを見ただけで胸が締め付けられ、ニンテンドースイッチを起動した(テトリス99をプレイしようとした)だけで目が熱くなったプレイヤーが耐えなかったという。(当社調べ)

 

いやほんとしんどい。もうつらい。何が辛くてしんどいのかは私が書き残したダイイングメッセージもといメモをご覧下さい。

 

プレイしていない方はまだ間に合うので大人しくスイッチがないなら本体毎、スイッチがあるならソフトをご購入しろ下さってから、じっくりプレイして涙腺ぶち壊してから読めください。まじで

 

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(この顔見るだけで込み上げてくる、、)

ミシェル

ラストはメインヒーローのミシェル!

ゲートのこと、数千年前にどの世界にも何故か出現している人間の存在、そしてなにかと似ている羽多野渉について掘り下げられるのではないでしょうか。

個人的にはミシェルが琴音に寄せる思いが、保護欲とか親愛とかじゃなくてもっと重い気がするので昔何があって、何がきっかけで運命だと思ったのか気になるのです。

あとミシェルとイルって目の色同じなんだよね…イルの体は数千年前に来た人間の物らしいから血の繋がりとかあったり?

ミシェルがイルルートで夜まで人間界に居ると顔色が悪くなるのも気になるし、スパルトイが心配だし、???とどんな関係があるのかも気になる、、普通ここまで来ると何となく全容がわかるものなのにとにかくみんな秘密主義だから何もわからぬ心配。

 

第1章

とびきりの珈琲を飲めるって知って喜ぶのもかわいいいよおおおおおつらお

なんでミシェルルートだと羽多野さんお喋りなの????こわい

あれか??二重人格か??あれそれだと変か

でも聞こえるのはミシェルのセリフだよね?やだもうこわいよお

ちなみにプロローグに出てくるラテン語の訳は「私はあなただった。あなたは私になる」なのだけど、これを踏まえると二重人格説が濃厚だよねー

凛堂よろしく最後見た目変わんのかな。

 

第一章

魔王ネタうける。アスモディアは今までのルートで何一つ触れられなかった(カエルムもだけど)ので心配だったけど定期的に村が滅びる点を除けば普通?ミシェルが向こうでも大雑把で飄々としていて安心。二面性とかはなさそう。遊び人りんどう…ドラクエネタは嬉しいです

ねえもう問題発生しちゃうのおほのぼのいちゃいちゃはいつみれんの…って思ったけど流石魔王様!安心させてくれる!ピアノ美しいし琴音ちゃん可愛いしミシェルの顔が良い。こう、包容力があるよね。あと若干頬を染めてるの私は見逃さなかったから!!もうクライマックスの曲使ってて心配だけど良いものを見れました。ミシェルまじで優しい素敵

そういえばボロボロのマグカップなんだろ…最早使用感どころかひび割れまくりのあのカップ…おじいちゃんがくれたやつとか?

イル????早くね???あともうこの段階でそんな琴音ちゃんとミシェルの関係て深いの???何が待ってるの???

嘘って??やっぱ魔界に帰らないと具合悪くなるのを隠して仕事のせいにしてるってことだよね!うん!別に体借りてるとかじゃ無いよね!すこーし嫌な予感がするぞ!愛が重いそして他のルートでもこんな風に思っていたとしたららしんどすぎるつらい切ない

琴音が幸せに暮らしいているのを見るだけで良いってさあ…あと本当のことを言えないって何…

スケールがでかくなってきた!!他の異世界も巻き込む感じなのね。ドローみ君や天界の神さんも危機を感じているみたいだし共同戦線張るなら心強い。

あと羽多野こわい。

第二章

切ない。琴音ちゃん完全にミシェルのこと好きなのにいいい。イルが信頼しても、頼ってくれないって寂しそうにしていてつらお。にしてもミシェルルートはやっぱり大団円なのね。イルがめっちゃ成長する。

ねえええええwオチが見えすいていて楽しいしアスモデウスアホすぎるwww琴音ちゃんめっちゃミシェル好きじゃん…もうほんと好きこのゲーム

終わったら何を!つたえてくれるの!狩谷君が分かるのに私読解力無いから何もわからない悔しい

アスモデウスさんの方が名前が魔王っぽいんだけどどゆこと?

イムリミットって何?勇者にやられた心臓が痛むのはなんで?心配怖い不安そしてそれを払拭する笑いを提供してくれるアスモディウスさん

ふぁ???ミシェルは魔王じゃないの??えっあんな魔王魔王強調しといてこのゲームまじで意表つくわ恐ろしい

ミシェル!来てくれた!かっこいいのだけれど自分で本物の魔王だって認めちゃうの?

琴音のことを世界で一番大切な女性って…俺の居場所とかまじでしんどいでも二章でいう言葉じゃない。あとどのくらいあるんだろ心配すぎるにしてもミシェルの正体を知って尚彼が来てくれたその事実が嬉しいとか言えちゃう琴音ちゃんは相変わらずいい女です。

やっぱりシンデレラ的なあれだったのね。タイムリミットで本物の姿になっちゃうと。じゃあ白い人は何?ミシェルは何者!?

いやミシェルガチめに人外じゃーん琴音のエッチはこういう意味か…あと翼あたりがどことなく天使を連想させるのですが何か意味はあるんでしょうか。あるのでしょう。

ぎゃああああああああああはい!ミシェルはあれでした。ガチめな人外でした。そういう事だよ。

ミシェルはあれだね、強すぎるんだね。世界も灰に返すとかチートどころじゃないよ…つら。にしてもアスモディアの魔王っていうのは本当に全部嘘だったのねしんどーい。そして結局アスモディア壊滅しちゃうし、、、まだ2勝終わっただなのに、、でもなんでアスモディア事情知ってたんだろう?勇者に倒されたのは?やっぱり謎は残る…

にしても最初の魔王コントは全部ミスリードだったなんて、、、そして最初のミシェルのやけにくぐもった声も別に白い人の耳が悪いとか脚色とかじゃなくて本当にあんなくぐもった声だったわけだよ。ミスリードがすぎる

でも推理小説好きなのは?幹部にしたがってたのは?つらお。にしてもイグニスルートで言っていた「最後の切り札」って自分の事なんだろうね…

ミシェルは誰よりも優しくて、愛情深くて、イルを大切に、家族のように思っていて。全然魔王様らしくない、優しい魔王様でした。琴音がドアを開けたあの日、一目散に彼女の元へ駆けつけて、彼女を抱きしめたのはきっとあの扉の先の孤独に耐えかねていたからなのかな?彼が夜になると帰らなければならなくなる度に辛くて苦しそうな顔をするのは隠している嘘が後ろめたいから、だけじゃなくて叶えたいのに叶わない、叶えようとすれば大好きな人や場所諸共消し去ってしまう自分の力を憎く、恨めしく思ったからなのだろう。そう考えると辛くてならない。彼がイグニスにやけに同情的だったのも、容赦無かったのも自分自身が災厄だったからなのかな。彼のことを思うとどうしようもなくつらい。はあああああああああつら。琴音ちゃんにはイグニスへの恐怖を、凛堂さんの過去を、異形を、イルの歪を、カヌスの業を受け入れた懐でミシェルの全てを受止め、受け入れて欲しい。そうじゃないと誰も報われないじゃん…大体よお公式にも騙されたわ。ミシェルルートの恋愛過程だとか言っていた「近くにいた人が気になる」って1章目から2勝目の中盤で完結してるじゃん…きっとこれから5章まで追いかける琴音ちゃんと逃げて根暗になるミシェルのいたちごっこと迫る異世界たちの崩壊が展開されるんだよ…あーつらい

 


第3章

琴音にも?もって何…

嫌だ切ないつらい。つらいしか言ってねえつらい。だってさ、どんなに偽りを騙ったって嘘はバレるとか切実すぎてさあ。今まで自分の力で殺してしまった何人もの生き物の墓もなんだかつらいしよう。毎回律儀に皆ただいま、って言ってるんだよ?こんな所にいたら心が枯れ果てて何も感じなくなったっておかしくないのに人の命を尊び、大切にしてるんだよ?ただの良い奴じゃねえかこんちくしょう。それにしても琴音にバレるなんて考えたくなかった、ただたまに物騒なことを言う不思議な魔王様でありたかった、とかつら。さっきも思ったけど彼は琴音とどうなりたいとかは決して言わないんだよね。彼女を見守りたい、彼女のコーヒーを飲みたい、ただそれだけで。今まで何度か彼の無垢さを感じたことがあるけれど、無垢ってよりかは無欲なのかな。本当にただそれだけなんだよ。ささやかすぎる願いなのに。叶わないのがつらい。可哀想。切ない。琴音との未来を願ったり、琴音と夜までいたい訳でもないのに。ただ常連の魔王様として、偽りの姿でも、彼女に自分を受け入れ、珈琲をいれてもらいたかっただけなのに。

イルが同じカプ推しでうれぴよ

居場所ってなんだろう。このゲームで幾度となく出てくる「居場所」。常連は皆自分が何であろうと客として受け止めてくれる居場所を求めてる。客として、それ以上もそれ以下も求められないのはきっと皆楽だし、つらい現実を忘れられる。奏でられた一時の幻。それを提供するのがアンシャンテ。でも幻は結局どんなに心地よくても、どんなに長居しても現実にはなれない。だから皆最後は琴音ちゃんを自分の居場所として求めてしまうのでしょう。そこにある物を居場所にするんじゃなくて、彼女に受け入れてもらい、自分もまた求めることで手に入れた居場所は格別に居心地がいいから。そして琴音も元職場という苦しい「居場所」から逃げて、祖父の店を自分の新たな「居場所」にしている。狩也だって、コロロだって、訪れる客は皆自分の居場所を探しているのです。そういう意味で、このゲームは居場所探しのお話なのかもしれません。仮初の居場所であるアンシャンテと、そこに訪れる居場所を求める者たちの物語。寂しくて、辛くて、毎日がしんどくて。居場所となる場所も人もいない孤独を抱える者たちと彼らが導かれるように辿り着いた不思議な喫茶店の物語なのです。

くっそ!!真面目にしたいのにアスモデウスさんが妨害するおおおなんだよこいつ面白すぎる空気読めえぇぇ憎めねええwwwwwwww

イル…推しカプが上手くいかないと鬱になるよね分かる私も未だにレディバグ見れずにいるもん

文章美しすぎる…琴音の会いたいな。会いに来て欲しいな。に呼応してミシェルもモノローグで会いたいな。会いに行きたいなってさあぁぁぁぁあばりくそエモい。何より琴音が全部ミシェルに委ねていたって反省するのもよかった。彼女は何より彼に伝えるのを、求めるのを怠っていた自分に憤っている、というところが好感が持てる。

亀裂を通して再開するのも素敵だった。思いが伝わったんだよ…!それにしても白い人まじで何。ミシェルも知らないってどゆこと。琴音ちゃんいい女すぎる。あなたがどんな姿であろうと、私の大好きなミシェルには変わりないって素敵すぎる。彼が自分の姿を異形だと、醜いと言って、自分のことを嘘つきだ身勝手だって語るのを止めるために彼のためにいれた彼の大好きな珈琲を渡すとかさああああああもうシナリオが素敵。しかも両思い確定じゃん。俺の大事な琴音だって!!やったねイル!お前の推しカプは健在だぞ!!

なんであのカップは特別なんだろ。そして幼少期は幸せだったと思うってどういう意味だろ。ミシェルが次会った時に全部話してくれるらしいから待ってよ。

あとあと!琴音がちゃんと有言実行してて良かった。ちゃんと彼に言いたいこと、彼に聞きたいこと、何より彼に伝えたい思いを伝えてくれてよかった。だからこそミシェルも前に進もうとしたのだと思う。

最後とか言わないでえぇぇもっと求めていいんだよおおおささやかすぎるんじゃ毎度毎度よおおおお。えっ人間だったのまじか。

おい羽多野なぜ今。

琴音ちゃん逃げて超逃げて

ソリトゥスさぁ…ゲート付近は危ないってわかるでしょ…あなた優秀なんでしょ…もうほんとにそういう軽率な行動控えた方がいいって、、

ということで3章!最後は不穏にもミシェルと羽多野が入れ替わったような描写がありましたね。いやできるなら最初からしろよって話ですね。なんなら何故今になって話せるようになったのか。手を伸ばしたのに跳ね除けられたとはどういう意味か。謎は深まるばかりです。しかし!ここは是非化乙女ゲームらしく愛と希望と信じる心で2人には乗り越えて貰いたいですね。運命の2人ならなんだって出来るでしょう。がんばれ!!!

 


第4章

おい偽物め!貴様!ミシェルを騙るでない!いいか??ミシェルはなあ、じぇんとるまーんだからわざわざ琴音をおびき寄せないしないしなんなら拉致誘拐もしないんだぞ!!分かったか!なぜに三択ふつうに「嫌」選びたいんだけど、、、

えっバッドエンドwwwww殺されるうう⤴︎︎⤴︎︎嘘でそ…普通に殺されるんだけどえっえっえいや喜ばねえよざけんな

よく気づいたぞ琴音ちゃん!そうです!そいつは!ミシェルではありません!!

なんで琴音ちゃんって変な男に好かれやすいんだろうね。アスモディウスさんといいナンパ師といい。灰被りさんといい。

ここに来てことねちゃんのサービスショット炸裂!吐血!!このシーンのためだけに!!吐血!!無駄に凝ってる!!

ひいいいいいむりいいいいこわいいいい絶対にこれをミシェルのギャラリーに入れるなよ!!絶対だぞ!!!分かったな!!

運命すぎる…強い…天界にあった方舟の正体もこれで納得。そしてゲートが全部人間界につながっている謎も回収されたわ。

どうしよう…あと一章…終わらせる?やめとく?やめとくか。うん。明日じっくりラストやって…いやいまやった方がのめり込める?明日4章からやればいっか?そしよ

ということでミシェルの全てが語られた第3章。今回の諸悪の根源は間違いなくソリトゥスさんですね。だからなんでゲート前に琴音をおびk羽多野、通称ノアによって拉致された琴音ちゃん。ミシェルが、あの誰よりもアンシャンテを大切にしてくれたミシェルがアンシャンテを二の次にする事に不信感を抱きます。そして偽ミシェルの正体を暴き、ピンチと共にミシェルが救いに来てくれるのです。羽多野から逃げる2人。その間にミシェルの口から彼の半生が語られるのでした。

うん!!!相変わらずジョーさんマジで容赦ねえ。みんな等しく惨すぎる。元々人間だったミシェルは、終わりの世界に適応するうちにどんどん体が異形になった。そしてその過程は数百年に及び、痛みは酷く、死を願っても体は再生してしまうのだった。とかどうして思いつくんだろうね????それからも時に訪れる客人を救うことも出来ず、ただただ死に行くのを見守ること数千年。絶望と絶望と絶望と孤独と孤独と絶望で記憶も思考も塗り潰される毎日ってすごく恐ろしい。悲しすぎる。真っ暗な、何も無い場所で一人で暮らすのは想像を絶する程苦しいのだろう。誰かを失う痛みも、世界を回す理不尽も、避けられない業の重みも辛いことには変わりないけど、それ以上に、何も無いのはとてもとても恐ろしいはずだ。そしてそれを耐えるには心を殺し、感覚を殺すよりほかない。そうして死んだように生きるミシェルに起きた奇跡こそが、琴音だった。永遠のような絶望も孤独も塗り替えて、彼の人生を照らす希望を琴音ちゃんのコーヒーが与えたのだ。たまたま発生したアンシャンテに、ことねちゃんに繋がったホール。天文学的な数字の1の確率。そんな奇跡によって結ばれた2人の縁。美しい、希望に溢れた、素敵なお話だと思う。与えられた良心を、親切を、彼はいつか絶対どんなに時間がかかっても返すと約束する。そうして諦めていたゲート探しをして、再び拷問のような体を作りかえる痛みに耐えて、彼女に会うと決めた。こうして、10数年の時を経て奇跡は再び起こり、運命の再会を果たす。こんな話を聞いたらミシェルしか考えられないよおおお尊いしんどい切ないいい

でもここで大事なのはミシェルが与えられた希望に、奇跡にあぐらをかかずにただ前に進み続けたことにあると思うの。挫けそうになった時、そのかけがえのない記憶や奇跡の象徴のコーヒーカップが支えたのは言うまでもないけれど、それ以上に彼は諦めずにただただ苦痛に理不尽に勝とうとした。ただ1人の大切な女の子に、救ってもらった恩返しをするために。絶望に身を任せるよりも、遥かにしんどい作業をしたんだよ。偉い。

ミシェルが珈琲を愛する理由は、彼が最初に飲んだ珈琲が、良心が、親切が、温もりこそが、彼にとっての奇跡そのものだったからなんだろうね。そして彼の一番好きな珈琲は琴音が入れてくれた救いの1杯だったのです。とうとーい。

 


5章

人間になっちまった、、、、誰が予想できたでしょうか。異世界で人外と恋愛するゲームでまさか人外が人間になっちゃうなんて。それにしても人間になっても普通にイケメンでかっこいいわチートじゃんwwwwはい!笑えなーい深刻~イル返せ~!

そういうことか!!そっちか!!!琴音ちゃんが人外になるのか、、、、

5章で終わりかと思いきやそんなことは無くもう1章ありましたとさ、、、バッテリーも危ういし色々あってしんどいので今までのことをここに書き、明日に備えたいと思います。

5章は主に人間になったミシェルが状況整理と琴音ちゃん奪還に向けて動くお話です。ノアの手により今まで願って止まなかった人間の姿を手に入れたミシェル。でもそれは最悪のタイミングでした。全てを灰と化し、命を蝕む破壊しか出来ない『魔王』の力。それが一番必要な時に人間に戻ってしまったことを実感したミシェルの「よりによって、無力で弱い人間なんかに」が悲痛だった。作中で何かと弱い弱い言われている凛堂さんに動きを封じられてしまうのは今までの二人の力関係を考えると異質で。彼の変化を否応なしに感じてしまう。

琴音を救おうと焦るミシェル。そんな彼をぶん殴って現実を見せる凛堂さん。大切な仲間を失いたくない、僕達を頼れと叱ってくれます。共通の時も指摘されていたミシェルの全部自分で済ませようとする所。初めて無力になった彼が仲間を頼るのは胸熱でした。

人間になったミシェルを見て、雫を人間に戻す可能性に希望が見えたのであろう御門さんの様子が深刻な状況とはいえ、少し嬉しそうだったり。

イルがミシェルを、琴音を危険に陥らせた要因が天界だと知って憤るのも、彼がミシェルを家族だと呼ぶのも感動した。イルは自分を受け入れ、惜しみない優しさを向けてくれた二人を、仲間と出会わせてくれたアンシャンテを愛しているのだ。

最後のシーンには終わりの世界にカヌス、イグニス、イルら常連ずが集結して、クライマックス!って感じに。アンシャンテが繋いだ縁が、幻が、現実のかけがえのない絆となって彼らの平穏を、日常を、愛すべきアンシャンテを取り戻すため各世界のラスボス達を集結させたのです。胸熱。

数万年も孤独を味わった世界にただ琴音を救うためだけに訪れるミシェルもかっこよかった…!いつ死ぬかも分からない。何が起きるかも、具体的なプランもない。それでも「適当にちょちょいっと解決してみせますとも」、いつかと同じ台詞を口にして大切な愛する人を救いに行く魔王様。彼の姿には普段通りの余裕の笑みがあってとても頼もしいのでした。魔王なら魔王らしく、欲しいものは何がなんでも手に入れろ。アスモデウスさんは最後までめっちゃいい役回り貰ってました。

終わりの世界に入り、ノアは彼がしようとしていることを話し、ミシェルに琴音を見つけられるわけがないと言い残して消えます。

ノアも最初は憎いし怖いし波多野だし邪魔すんな羽多野としか思えなかったけれど、まあ過去を知ったらそんな風には思えないよね。とりま創世記の研究者が控えめに言ってくそなのは分かった。にしてもちょいちょい神話ネタあって楽しい。騙されて何も無い世界に連れてこられたノア。世界と一体化して意識だけが残ってしまい、孤独となる。それでも誰かを恨んで、憎むのではなくただ家族に会いたいと、そう思って人間界に手を伸ばすのがつらくてしんどい。そうして上手くいかずにそれを辞めちゃうのもさ…己を忘れて怒りのままに行動をしないで、どうしようも無いまま生きるのもまたとても辛いのでしょう。だからこそ方舟に乗って訪れた人間の中の一人、ミシェルが苦しみ絶望しながら理性を失い、孤独を味わい、記憶を溶かしながらも生きているのに同情し、安心しながら過ごしていたのです。彼が琴音に救われるまでは。どうして自分は救われない。不平等だ。どうしてミシェルだけが、自分も同じはずなのにミシェルだけが救われるのか。彼はそこで初めてミシェルを憎みます。そして同時に自らの救済も渇望し、琴音を求めるようになりました。絶望と孤独の塊だったミシェルが前に進んで姿を変え、努力して自分の世界から離れるのはひどく耐え難かったのでしょう。そうして手を伸ばし続け、琴音の愛するミシェルになろうとして、意識でしかなかったかれは体を手に入れた。そして琴音にそれもこれも全部彼女を愛しているからだと告げるのです。ところで。本当にこれは愛なのでしょうか。思えばこれまでの愛のお話で、幾度となく語られたその言葉。それは全て琴音と常連達が互いに向き合い、歩み寄り、理解し、共に試練を乗り越えていく中で育まれたものでした。ミシェルも然り、琴音に貰った救いを今度は返したい、今度はお礼を言いたい、琴音を守りたい、大切にしたい、という願いで行動していました。そして何より、琴音も彼らも互いの居場所になろうとしていました。ところがどっこいノアは違います。彼は琴音に求めてばかり、強制してばかりです。これは愛ではなく執着、利用、使役に過ぎません。

人間のミシェルが再び終わりの世界で限界を迎えたとき、彼が目にしたカップは彼を叱咤します。まだ琴音にお礼を言えてない。まだ琴音に本当の自分で、嘘偽りなく話せていない。何より、まだ琴音に一番大切なことを伝えていない。そう気付いた彼は大好きなアンシャンテ、彼女のお店、自分の居場所での思い出を思い返し始めるのです。少し前の絶望ばかりしていた自分に重ねて面倒を見始めたイルをいつしか本当の家族のように思ったこと。カヌスに少し嫉妬したこと。イグニスや凛堂がいつしか日常の一部になったこと。何より、琴音が来てからのこと。彼女と再開した日のこと。その一つ一つが彼の足を進めます。どんなに痛くても。どんなに苦しくてもいかに自分が無力でも。彼は愛する人のために止まってはならないのです。

ほんっっっとに素晴らしいゲーム。回収される全ての伏線。美しすぎるお話。ゲートの謎も、ホールの謎も。過去に現れた人間たちとそれらが与えた影響も。『人間も人外もそう変わらない』こと。今までのお話の集大成とも言えるミシェルの物語。嘘をつき、隠していた彼。暴走し、愛する人を守れなかった彼。姿形が変わってもなお一途に愛そうとした彼。何度でも、何を犠牲にしても、どんなに苦しんでも彼女と共にあろうとした彼。そんな物語を一つにまとめたのがミシェルのお話でもあるのでは。

 


最終章

しんどい辛い切ない苦しい悲しいだけじゃなくて満たされた幸せも充分あるんだけどね…いやね…うん

多分今までプレイしてきたどの乙女ゲームよりも泣いたわ。ギャン泣きだった。

人外3人組が愛すべきアンシャンテを取り戻すために世界に一撃をぶち込むのはすごく頼もしくて、力強くて、同時にお話が終わりに近づいているのを感じて寂しかった。

イグニスがドローミを殴って目を覚まさせたり、カヌスが世界樹を殺す決意を固めたり、イルが神を脅して最終的にうっかり✩壊しちゃったり、御門さんがミシェルの件をきっかけに復讐をせずに雫さんを救うのを諦めなかったりと各々のルートでの問題が解消されて安心したし、何より皆がみんな自分の事に向き合い、ちょっとコミカルに解決していく姿はこのお話を見届ける心の準備が出来た。本当に長くて、それでいて一瞬のようなお話だった。ミシェルがちゃんと皆を頼ってノアの核に訪れた時。琴音の身体は既に人としての形を失っていた。もうこの時点で切ないから泣くよね。ミシェルに届かない声。大好きなのに、愛しているのに、伝えたい事があるのに届かない切なさ。あああああくっそおおおおふざけんなのあああああってなるよね。うん。それでも死にかけながらミシェルがいつものカウンターに座ってあの時の約束を果たした時。琴音の「いらっしゃいませ」は届いたのです。声がないなら作ればいい。腕がないなら想像すればいい。そうして琴音は自分を形作ります。琴音ちゃんの思いが伝わって凄く凄く胸が苦しい。そしてやっと触れ合えた時、ミシェルが優しく「ここにいたんだね、琴音」って言うのがさあ…そうしてミシェルは琴音ちゃんに嘘偽りないただの人間、ミシェル・アレックスとして、アンシャンテのカウンターで大切なことを伝えるのでした。コーヒーを入れてくれてありがとう。出会ってくれてありがとう。君が好きなんだ。愛している。全世界で1番好きだって。最初は救ってくれた親愛だったものが、そのうち笑顔で店に訪れる客を受け入れる君ともっといたい、もっと近付きたいって思いに。どうしようもなく愛おしくなったと。通じた二人の思いを見てノアは絶望します。自分の声は届かなかったのに、と。そこでミシェルが放つ言葉が強烈なのです…君に気づきたかった。君に気付いて対等な関係、友達になりたかった。孤独とか絶望とかじゃなくて、ただ君はそこにいて、言葉をかわせる存在なんだから。そうです。ミシェルのポリシーである、人外も人間も変わらない、がここで生きるのです。ここまで追い詰められてもミシェルはやっぱりミシェルで。誰にでも優しくて、暖かい人なのです。だからノアと本当の意味で友達になるために、琴音にちゃんと告白することを提案します。ノアは自分の思いが一方通行であったことを反省し、それでも琴音の優しさに惚れたのだと告白します。そして琴音は彼の思いを受け止めた上で、断るのでした。自分には世界で一番大切な人がいるからと。ノアはそれを受け入れます。なぜなら!ミシェルは救ったとか救われたとかじゃなくて、アンシャンテを継いだ琴音のどんなお客様だろうと受け入れ、もてなす素敵な笑顔に恋をしたから。選ばれて当然なのです。

暴走したノアの世界。彼を止めるためにミシェルは最後、アンシャンテで友人と最初で最後のお茶会を開きます。本当に彼は何処までも優しい、お人好しな良い奴なのです。こんな奴に魔王が出来るわけがありません。カップを打ち鳴らし、ノアは消えてゆきます。琴音と初めて出会ったあの日、コーヒーも琴音も無事だったのはノアのお陰だったから、その恩返しだとミシェルは笑うのです。

世界の崩壊は琴音の最後を意味します。既に体を失った琴音は、世界と共に消えゆくより他ありません。ミシェルにだけでも逃げてもらおうとする琴音に、ミシェルは優しく、とびきり甘く、わがままを言うようにお願いします。素直に甘えられた方が、嬉しかったり?と。いつかのように。琴音だって普通の女の子です。死ぬのが怖い。消えたくない。だからミシェルに一緒にいるようにお願いするのがとびきり切なくて甘くて胸が痛かった。君がいない世界なんて生きる価値がないってミシェルが言うのがさ…究極の愛の言葉じゃん????最強じゃん????

しかーし!最終的にどうなったかと言いますと琴音はノアのように、世界そのものになることで2人は無事生き長らえました。現在はアンシャンテのマスターのミシェルも沢山の手術と入院、そしてリハビリを経て奇跡のような復活を果たしたとはいえ、琴音に至っては実体がありません。はいしんどい。つらい。意識を集中しなければすぐに消えてしまうほど曖昧な存在となった琴音。それでも彼女を愛する元魔王はいつもあっさり愛するマスターを見つけてしまいます。なんたって運命のマスターだからね!

幸せなひと時。そんな中、琴音は自分がいつかミシェルが寿命を迎えた時にノアのように人間界を脅かす存在になるのでは、と零します。そこでミシェルはたとえ何年何万年かかろうと、どんな形でも彼女の経営するアンシャンテに訪れることを約束し、琴音もまたたとえどんなに長い時間だろうと、彼の来店を待つと約束するのでした。

古き絆と新たな出会いが交差する喫茶店。奏でられた一時の幻。幻奏喫茶アンシャンテ。今日もまた、不思議な喫茶店に訪れる個性豊かなお客様の来店を告げるベルが鳴り、二人のマスターが彼らを笑顔で迎え入れるのでした。

というのがざっくりとした最終章のあらすじな訳だけどさ!もうぶっちゃけもっとご都合主義で良かったのに…しんどいよおおおお。乙女ゲームの中で1番しんどい寿命問題ですよ??(当社比)というか普通の寿命問題ならまだ耐えられるけど琴音ちゃんは永遠の命だからね?重みが違う…おまけに実体もないってミシェル門限あり時代の方がまだマシだった…いやでも科学技術で…でもそれじゃあお話が綺麗じゃなくなる…うわあああああ。

とはいえ最後まで謎を残すことなく、綺麗に伏線を回収した上に今までの連想をさせる文章だったり、とにかく綺麗なお話だった。東京のはずれの~くだりとかじーんとしたし。

 


とにかくメインヒーローだけあってヒロイックなお話だったけど、コドリアのルパンとは違って(多分あのゲームは意図してルパンを絶対的なヒーローにしたのだろうけど)全部上手くいく!みたいな展開ではなかったかな。

ミシェルは最強の魔王様で、チートでなんでもアリなのにどうしようもなく優しい人だった。

本当にこのゲームは珈琲みたいでした。見た目は甘くて美味しそうなのに、いざ口にしてみると苦かったりして。それでもついつい飲み進めちゃって。終わったあとに残る苦味も漠然とした満足感もあって幸せな気持ちになれる。そんな作品。

ミシェルが恋に落ちたのは、救われたからとかじゃなくて嘘をついていた自分の本当の姿を知ってなお、いつかと同じように暖かいコーヒーを入れてくれる琴音ちゃんの優しさに触れたからなんだ…尊い

ミシェルルートを終えてから心がずっとこのゲームが心から離れないのだが。何でだろ。モヤッとする終わり方なんて今まで何回もあったし、つらくて苦しい終わり方だって何度も見てきたのに。やっぱり今までやってきたどのゲームよりも、今まで読んできたどのお話よりも、最後のミシェルの約束が切なくて切なくて苦しいのにどうしようもなく希望に満ち溢れていたから?わからん。でも私はずっとどうして乙女ゲームの人たちは互いの愛の絶対性をあんなに信じられるのか分からなくて、そういうものだって思ってきたじゃん?でもミシェルの『たとえ何万年かかろうとも、どんな姿になろうと、必ず琴音のお店に来る』という約束が彼の半生を知って、彼が琴音を取り戻す為にしてきた思いを、苦難を、彼の全てを知ったら疑いようのないものになったんだよ。だから私はそのうち来る終わりが怖くて泣いたわけじゃないと思いたい。彼らの運命のような巡り合わせとその始まりを見届けて嬉しくて、感動して泣いたんだ。だって2人はあんなに幸せで、互いをあんなに愛しているのだから。彼らのお話を拝見してきた私は笑顔で、少なくとも幸福な気持ちで見届けるべきだ。幻奏喫茶アンシャンテの始まりを。

ところでこのゲームのテーマは『それでもあなたは愛せるか』らしい。確かにどのルートでもあなた(琴音)は彼らの後暗い過去を知り、業を知り、真実を知ってしまう。時には彼の今までを塗り潰し、作り替えるような決断もしてしまう。でもそれがなんだって言うのか。あなたの思いは変わらない。あなたの愛は揺るがない。見た目がなんであろうと、相手が誰であろうとあなたは変わらずに彼らを平等に客として扱うのだ。彼らの居場所になってあげるのだ。ミシェルルートが特別なのは、彼のルートではミシェルが琴音の体が人間でなくなっても、世界そのものになっても変わらず愛したから。

そういう意味でやつは狡いやつなのである。最っ高においしい役をもらったとんでもなく狡いチート野郎なのだ。こんなの泣くしかない。

いつまてもだらだら書き続けそうなのでいい感じにまとめたい。うん。

 

 

 

とのことでした。ごめんね!まとめられなかったわ!このゲーム何回かやったら整理つくかもだけどそんなことやったら精神崩壊するわ!いつか大人になったらまたやる、、

前回の2倍の文字量は我ながら引きますね。いやでも本当に、それほど書いてしまうほどミシェルルートは衝撃の連続で、プロットの浮き沈みがジェットコースター並だったのです。そして何より綺麗すぎる。ちりばめられた伏線が、最初のモノローグの復唱が、大団円的展開が、ストーリーが、最後のタイトル回収が、ミシェルルートはとんでもなく完成されている。

乙女ゲームという媒体でしか表現出来ないストーリーだと思う。きっと小説にも、漫画にも、アニメにも、ドラマにも、映画にも、音楽にも、演劇にも幻奏喫茶アンシャンテは表現出来ないのではないでしょうか。

 

やっぱりこのままだと風呂敷がとんでもないことになりそうなので畳みます!いつかまとめられる器量が備わったらまとめます!

早くFDで幸せなミシェルと琴音が見たいんじゃ頼むくれ、、切ない、、